環境ホルモン濫訴事件 - 意見書募集

産総研の中西先生が、某国際シンポジウムでの京大・松井教授の発表内容への意見を中西先生のWebSiteで公開したところ、名誉毀損として訴えられたという話について、裁判所に提出する意見書を募集されています。
これは、名誉毀損の成立の判断材料に、当事者以外の人がどう感じたか、という点が影響するからということらしいです。
そもそもこの裁判、松井教授の発表内容がシンポジウムのテーマから外れた(テーマを無視した?)ものであっただけでなく、内容もかなりアレなものだったようです。一言で言うと、「下手なプレゼンに『ここがまずかったのでは』と意見を書いたら、逆切れして裁判沙汰にされた」ように感じます。しかも、意見は至極まっとうなものに読める内容の、健全な学術的批判に見えますし、いったいこれのどこが名誉毀損なのかよくわかりません。
どうも、「訴えれば(意見の公開を)引っ込めるだろう」というような感覚で提訴したとしか思えないのですが、こんな裁判で万が一原告側(松井教授)が勝ったりした日には、ネット上での批評行為に大幅に制約がかかることになってしまいます。そんなわけで、私も意見をまとめて提出しようかな、と思っていたりします。

裁判の概要についてはこちら:環境ホルモン濫訴事件:中西応援団
意見書募集についてはこちら:http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/060116power.html