運転免許取得しました。

SSNがきたので、次は免許です。ずーーーっと、「どうせまだSSNこないしー」とか言いながら勉強するのをさぼってたのですが、ついに、逃げも隠れもできなくなってしまいました。というわけで、3日間ほど過去問と格闘して、6日(金)の朝に運転免許オフィス*1に行ってきました。
運転免許の実技試験は、自分の持込の車で行うのですが、まだ会社から車が貸与されていないので、通勤に使っているHertzのレンタカーで行きました。もちろん保険はフルカバーにしてあります。

外で並ぶ

7:40に試験場に着きました。ドアの前に約20人ほど行列してるので、最後尾に並びます。Carrolltonのオフィスは、月-木が7:00-17:00、金曜だけ8:00-17:00です。混んでる、と言われていたので早めに行って正解でした。

受付

8時ちょい前ぐらいにオフィスが開き、入ってすぐのInformation Counterで、順に受付されました。申請内容*2に応じて行き先を指示されたり、整理券をもらって席で待つように指示されたりします。私は免許取得なので、I want to apply for Drivers License, と告げると、書類確認です。

  • 申し込み用紙(Form DL-14A, DL-40):大雑把に確認されるだけ。
  • ID:SSNのカードとPassportの所持の有無を確認されるだけ。
  • 自動車保険*3:「持ってるか?」と聞かれただけ。

ちなみに、日本の免許証と国際免許証はまったく不要です。日本から来た、といっても、ふーん、そう、という程度です。
で、行列では前に約20人もいたのに、渡された整理券の番号は003でした。これは、

  • Formを持たずに来て、Formをもらって後ろのテーブルで書く人、または記載不備で書き直しな人
  • 「筆記合格済み、本日は実技だけ」な人

が結構いっぱいいるので、その分をすっ飛ばすと、こうなるみたいです。整理券を持って、待合室でぼーっと待ちます。

申請

10分ほど座って待っていると、電光掲示板+案内アナウンスで、003番は8番へ、と案内されました。8番のカウンターに行って、書類を提示します。

Form DL-14A

車の登録と保険に関する部分で、記述を訂正されました(No.12,13)。レンタカー受験のくせに、「車を所持している」というのにチェックをいれてしまっていました。会社から貸与されるから「持ってる」でいいよな、と思ってチェックしてしまったのですが。レンタカーの場合はNOになる、ということで、訂正して、横にイニシャル*4を書かされました。

Form DL-40

特に何も言われませんでした。

Passport

VISAとI-94*5がチェックされました。カウンターのおばちゃんが、外国人の場合の手続きに不慣れだったようで、制服を着た州の職員のおばちゃんがサポートしてます。
で。
制服おばちゃんに、VISAは正当だけど、I-94に押されてるスタンプは初めて見た、と言われ、ルーペでしげしげと真贋鑑定を始められてしまいました(汗 奥のオフィスに持っていって10分ほど検討した模様で、最終的には無事OKとなりました。どうやら、つい最近、入国審査でのスタンプが代わったのを知らなかった模様で、以前は"US Customs and Border Protection"*6だったのが、今は"Homeland Security, US Customs and Border Protection"*7になっています。OKだったから良かったけれど、これで、もし、このスタンプは偽造だ!とかいう騒ぎになったらどうなったのか、考えるだけでびくびくします。

視力検査

そのままカウンターで、視力検査。検査前に、視力を矯正するレンズ(Corrective Lense)をつけているかたずねられます。正直に、コンタクト使ってます、と答えました。これで、免許に、日本で言う「眼鏡使用」の付帯条件がつくことになりました。コンタクト使ってるというのは、別に、黙ってればバレなさそうですが。視力検査は、両眼で機械を覗き込んで、文字を答えるというものです。日本の検査(丸の切れ目を指定)とは違い、「上から4段目の数字を左から順に全部読んで」という形式です。印象では、両眼で0.5ぐらい出れば余裕で通りそうです。

両親指の指紋撮影

両親指の指紋撮影をされました。これは、米国の空港で行われているUS Visitの機械と同じです。

手数料支払

申し込み料金$24.00をcashで支払いました。手段はcashかpersonal checkのみです。でも、赴任1ヶ月ぐらいだと、checkにも不慣れでドキドキするので、cashがおすすめです。ここでは支払のレシートをもらいます。これは次のカウンターで見せる必要があります。

一通り終わって、試験カウンター(すぐ横)に並べと指示されます。

試験カウンター

書類を提出すると、しげしげと眺められた*8後に、(受験方法を)「紙かコンピュータか」と聞かれ、コンピュータを選択しました。ここでは、本来、言語(英語、スペイン語)も聞かれるみたいですが、日本人ということで有無を言わせず英語にされたような雰囲気です。申し込み書類を預けて、受験用のPCの番号を指示されます。ここで、持ち込んだ(紙の)辞書*9の使用許可を取りました。係員がぺらぺらめくって、すぐにOKが出ました。それを持ってPCに向かいます。ちなみに、バッグなんかも持ったままです。PCはカウンターから丸見えなので、カンニングする余地はほとんどなさそうです。

試験開始

タッチパネル式のWindowsPC上で、専用ソフトでの試験になります。タッチパネルの横に電話機があります。実はこれ、音声ガイダンスの受話器で、みんなそれを持ってガイダンスを聞きながら受験しています。試験は、各個別のブースで受験します。日本みたいに筆記を一斉に開始、ではないです*10
最初に練習として、「あなたの名前は?」「誕生日は?」という設問が出ました。画面表示+音声で問題と回答の選択肢が読み上げられます。回答は四択です。音声の途中で選択もできます。選択後に「OK」を押さない限り採点されないので、「OK」の前なら何度でも選択をやり直せます。「OK」を押すと、その場で採点され、結果が表示されます。これは結構精神衛生によくないです。
ちなみに、私の場合は、「あなたの名前は?」で出てきた選択肢が間違っていて、自分の名前がありませんでした(汗 どうも、試験監督が端末に情報を入力する際に、スペル間違えたみたいですが。
練習後、「まもなく試験が開始されます」と表示され、1分ほどで開始します。
問題は、過去問と一字一句違わぬものがそのまま出題されていてびっくりしました。こうなると、問題を理解して答えるというよりは、パターン認識に近い感じです。結局、全部で5分もかからずに終了し、22問中21問で無事合格。「カウンターに戻れ」と表示されるのでその通りにします。
なお、回答の時間制限はなく、どうしてもわからない場合はskipも可能です。skipされた問題は、最後に再び表示され、回答することができます。

実技試験の申し込み

カウンターに筆記終了を告げると、「実技を午前中に受ける?」と聞かれました。待ちリストで13番目を示され、既に先頭は8時から開始しておりそんなに待たない、ということで、申し込みます。会社の人からは、「すごく混んでるから、午前で筆記終わっても実技はきっと別の日だよ」と言われていたんですが、望外の早さです。
採点用紙を渡され、これを持って、オフィスの裏手の場所に(自分の)車で行って、列に並べ、と言われ、その通りにしました。列は5台くらいで、その列の最後尾に並びます。試験官は3〜4人いるようで、順次進んでいきます。

実技開始

20分ほど列で待っていると、自分の番がきました。試験官がやってくるので、車の窓を開けて、書類を渡します。書類は、DL-40と、保険の証書*11と、Photo IDということでPassportを見せます。
「エンジンを切って、電装品だけが動くようにしてください」と言われ、その通りにして、その状態で、ウィンカー、ブレーキランプ、ホーン*12のチェックを行います。これは、試験官の指示通りに点灯・鳴動させればOKです。
試験官が助手席に乗り込んできます。エンジンをかける前に、試験の注意を受けます。といっても、指示通りに動け、周りに注意して、安全確認は首をしっかり回してやれ、STOPサインではCompletely Stopしろ、といったもので、非常に親切丁寧です。ここで、採点表の、受験者の名前の欄にサインを求められます。
エンジン始動。他の車はまず最初に縦列駐車からやっていましたが、私の前の車が縦列ではまっていたので、後回しにしていきなり路上にいきます。オフィスのまわりの道路を試験官の指示に従って運転します。
基本的に、全ての交差点で「右」「左」とか指示が出ます。指示も大変丁寧で聞きやすかったのですが、これは試験官によると思います。念のために復唱するといいでしょう。ちなみに、聞こえないと困るので窓を閉めたら、「暑い暑い」といいながら、エアコン全開にされました(苦笑)
ほとんど問題なくこなせたのですが、一度だけ、住宅街の真ん中で、右折しろと指示された角を見つけられずにやり過ごしてしまいました。でも、次で曲がればいいよ、とさらっと流されました。やさしいです。
試験場に戻り、バックと、縦列駐車を行いました。バックは普通にバックするだけ(但し首を向けて後ろを見ること)。縦列は普通にやればいいのですが、一度も練習する機会がなかったため、かなりまごまごしました。最後は、もういいよ、みたいに言われてしまいました......。
結局、全部で15分ぐらい運転した後、最後に、車を止め、エンジンを切って、試験官の採点と講評を聞きます。採点は減点方式で、結局、-17点ですが、合格とのこと。減点理由の半分は、縦列駐車でした......。"POSITION : BAD"になってます(泣

最後の手続き

試験カウンターに戻って、実技の採点表を提出します。
合格しているので、再度指紋(両親指)を採取、写真をその場で撮影して、免許証用のサインを入力して、仮の免許証(ただの紙切れ)を受領し、終了です。あっけないです。本免許送付までは1ヶ月ほどかかるそうです。ちなみに、採点表は、自分の運転の参考にしろ、ということなのでしょうか、そのままもらって帰ることができました。

参考情報
  • 書類に「目の色」を書くところがあります。日本人の目の色は、"Brown"なんだそうです。"Black"じゃないんだって。
  • SSNは、番号以外にカード自体を持参する必要がありそうです。カウンターでは、I-94とSSNのカードを併せてコピーして記録していました。
  • オフィスは飲食禁止、の割にはみんなコーヒーやら缶ジュースやら持っています。
  • 筆記試験は意外と落ちる人が多いみたいです。でも、過去問丸暗記で済むんだけどなぁ......。
  • 実技は、予約して午後、という選択肢も可能みたいです。私は午前にそのまま行きましたが、リストには午後の欄もあり、何人か名前が載っていました。
  • 実際の運転ルールや主な標識の意味は、レンタカーを運転しているだけで自然と身につきます。但し、試験では、見たこともないような標識が出ることもあるので、一応チェックすべきです。
  • Carrolltonの試験場では、縦列駐車の試験場所は、オフィスがcloseした後は自由に使えます。なので、練習をしようと、定時後に訪れたのですが、いつも大人気で車が行列を作っており、練習できませんでした。

*1:Dallasの北西のCarrollton市の事務所です。

*2:免許の更新とか、単にID欲しいだけ(子供用)とか、いろいろあるようです。

*3:テキサスは強制保険制度があるので、入ってないと試験すら受けられません。

*4:日本で言う訂正印と同じ効力があります

*5:入国時に提出し、その半券を滞在中保持することが義務付けられています。半券は出国時に提出します。

*6:2005.02入国時に確認。

*7:2005.04入国時に確認。

*8:毎回眺められました。日本人は珍しいんでしょうか。

*9:電子辞書は大抵だめだそうです。外部データとか読み込めればカンニングペーパーを持ち込んだりできるしね、ということらしいですが。

*10:筆記試験を選択した場合も、個別の机で、ばらばらに行います。

*11:私の場合は、Hertzのレンタカーの書類です。

*12:「クラクション」は、ある会社のホーンの製品名なんだそうです。