風船売り

半分お仕事(謎)だと思ってやってる、日本人会関係の活動。昨日は秋祭りということで、風船売りをさせて頂いていたんですが、なんかいろいろ考えさせられました。

子供のしつけ

風船売りをすると、大体お客さんは子供さん*1なのですが、どうみても、日本でやってたときより、こちらのほうが、子供たちがよくしつけられています。年齢相応に、礼儀正しいです。さらに、どちらかと言えば、アメリカ人の子供のほうが、よくしつけられています。親も非常に礼儀正しい方ばかりに感じます*2。こう言ってはなんですが、「クソガキ率」は日本でやってたときのほうが明らかに多いです。ちなみに、「クソガキ」の親も大体ろくでもない態度をとる*3ので、「この親にしてこの子あり」と実感することが多いです。

芸に対する感覚の違い

私が作る風船なんぞは、「芸」というと本職の人に袋叩きにされそうなぐらいなレベルなんでアレなんですが、それでも、本来の値段の他に、ほんの少しですが、チップを頂くことができました。実は、「チップ大歓迎!」なんて臆面もなく張り紙しといたせいもあるのですが:-)
まぁ、私の場合は別としても、とにかく、街中で見かけるパフォーマーに対して、みんな、きちんとチップを払うのです。東京だとこうはいきません。みんな、見るだけ見て、終わったらそのまま帰りますから。日曜日の井の頭公園なんかに行くと、その辺、よくわかると思います。

疲れた

準備時間から数えて実に7時間、摂氏35度な世界にたちっぱなしでした。半分ぐらいの時間はなんとかテントの下にいることができましたが、某自己中なおばちゃん群*4と、さらに他の自己中なゲームマニアによる別の影響で、残り半分ぐらいは炎天下にさらされてました...orz

子供の目線

ちょっと失敗だったのは、値段を表示した紙を、結構上の位置に張ってしまったことです。子供の目線からかなり外れてしまったのです。風船売りの鉄則は、「風船は子供の見える位置でつくること」です。作っている間も芸のうちですから。そこからすると値札の場所は低くあるべきことも当然気づくべきだったんですが、これは正直言ってかなりだめだめです。
それでもほとんどの子供はすぐに見つけて理解してくれたのですが、中に、見えなかったのか、無料で配ってると思い込んだ4〜5才の(日本語の話せない)女の子がやってきました。実はその子はかなり最初のほうの、お客さんがぜんぜんいない頃にきたのですが、このような場合、いつもは、宣伝を兼ねて、無料であげちゃうことがあります。そういうわけで、「最初のお客さんだから、今回はただであげるね」という趣旨のことを伝えたつもりだったのですが、伝わってなかったようで、数時間後にまたやってきました。今度は当然営業中なので、ただというわけにはいかなくて、しかもちゃんと支払ってくれている子供たちが並んでいるところに混じってもらおうとしてたので、ちょっと困って「チケットがいるんだよ。」と言ってみたのですが、今にも涙がこぼれそうな表情でぼそっと、「持ってない」と。でも、ここで、だからといって単純にただであげる訳にもいきません。まわりの子供たちはきちんと支払っているのですから........。仕方なく、「この子は最初に宣伝に協力してくれてたから特別ね」という名目をつけて作ってあげたんですが、その子の表情と、周りの子たちのいぶかしげな目線との間で、かなり切ない思いをしました。

*1:お支払い頂くのは親御さんの場合も多いですが

*2:私の英語がだめだめな分を差し引いても、態度で十分察することができていると思います

*3:一人で並んで強引に友達の分も3つも4つも要求したりとか、急いでるから、と言って割り込んだりとか。

*4:周囲の人への気遣いを忘れて自分の権益だけ主張するというか。